【十字御書】

『2007年・新年勤行会の拝読御書』
 
今正月の始に法華経を供養しまいらせんと・をぼしめす御心は・木より花のさき・池より蓮のつぼみ・雪山のせんだんのひらけ・月の始めて出るなるべし、今日本国の法華経をかたきとして わざわいを千里の外よりまねきよせぬ、此れをもつてをもうに今又法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし、影は体より生ずるもの・法華経をかたきとする人の国は体に・かげのそうがごとく・わざわい来るべし、法華経を信ずる人は・せんだんに・かをばしさのそなえたるがごとし、又又申し候べし。
 (1492頁6行目〜10行目)
 
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=通解=
本抄は、南条時光の姉である重須殿女房が、年頭、身延の日蓮大聖人に蒸し餅と果物をご供養したことへの御礼のお手紙です。大聖人が最も讃えられたのは、法華経のために尽くそうという心です。その健気で真剣な「心」によって、万里の彼方から幸いを集め、わが身を荘厳していくことは疑いようがないと仰せなのです。一方で大聖人は、法華経を敵とすることを厳しく戒められています。つまり、不信があれば、災いを招いていくのです。ですから、信心に励み、胸中に仏の生命を燦然と輝かせることで、一切を幸福へと変えてゆけるのです。私達は、大聖人の教えのままに戦う師に直結し、年頭の誓いを見事に果たして参りましょう。(聖教新聞2007.1.1)