戸田先生:職業選択の基準は価値

 
「大学で専攻した学科を、そのまま生かす職業分野に進みたいのですが、
 多くの先輩の例を見ると、かならずしもそうなっておりません。
 どこに就職するかで、まず一生が決まるような気がしますが、
 希望どおりの職業でなくても就職するべきでしょうか」
 
職業選択の基準だね、それは価値だ。
牧口先生は、よくこう言われた。
――好き嫌いにとらわれて、損得を忘れるのは愚である。
損得にとらわれて、善悪を無視するのは悪である。
――まったく、このとおりで『好き(美)であり、得(利)であり、善である仕事』につくのが、
誰にとっても理想です。
しかし、実社会は、残念ながら君たちが考えるほど甘くない。
希望どおり理想的な職業につく人は、きわめて少ないだろう。
思いもかけなかったような仕事をやらなければならない場合の方が多い。
さて、そこでどうすべきかが問題となってくる。
私に言わせれば、こういうとき、青年はけっしてへこたれてはいけないということだ。
いかにしても、当面の仕事をやりきり、大いに研究し努力すべきだと私は思う。
君たちには、もはや御本尊という最大の生命力を出す根本法がある。
嫌な仕事から逃げないで、御本尊に祈りながら努力していくうちに、必ず最後には、
自分にとって好きであり、得であり、しかも社会に大きな善をもたらす仕事に到達するだろう。
それまでのさまざまな道草は、このとき全部、貴重な体験として生きてくるのです。
信心即生活、社会であり、これが仏法の力なんだよ。
君たちはまだ気づかないかもしれないが、
それぞれ偉大な使命をもって地球上に生を享けたのです。
将来は、おのおのの立場で第一人者になるはずだ。
若いうちは、むしろ苦しんで、さまざまな体験をし、視野の広い実力を養うことが大切だね。
心配することはない。
青年は、あくまで信心というものに挑戦していきなさい。
将来、大成するか否かは、信心即生活の原理からいって、
結局、当面の仕事を真剣にやりきれるか、どうかにかかっている。
勇気のないものは青年として、すでに失格者です。
 
〜人間革命 第8巻 学徒より〜
 
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この春、思う道に進めないと肩を落す若き部員さん。
ワタシも移動先の部署で四苦八苦だけど、きっとそこには果たすべき使命があるから。
うん、心配ない、必ず願う道に開けていく。
まずはあきらめないで祈ること。
今いる場所でやりきること。
とにかく信心根本で智慧を沸き立たせて頑張ることを誓い合った。
うん、共に頑張ろう。